社長室通信
Vol.88
5月10日(金曜日)、増田社長とグループ社員との意見交換会を開催しました。
日本郵政JP未来戦略ラボに所属した経験がある社員4名が参加し、「JP未来戦略ラボ勤務経験を踏まえた日本郵政グループ・JP未来戦略ラボのあり方や課題」というテーマで意見を交わしました。
JP未来戦略ラボについて
≪概要≫
- 「JP未来戦略ラボ」は、日本郵政グループの中期経営計画「JP ビジョン2025」の実現に向け、2021年7月1日付で設置された日本郵政社長直属の組織です。
- グループ横断的な体制によるシナジー創出と、既存の枠組みにとらわれない発想による変革を目指し、日本郵政グループ各社の若手社員を中心に構成されています。
- 詳しくはこちらをご覧ください。
「JP未来戦略ラボ」の設置について~日本郵政グループの変革・共創プラットフォームの実現に向けて~
≪施策例≫
- 日本郵政グループの横断的な重要課題に関して、取組方針・計画の立案および提言を行い、また、グループ各社や外部からの知見を取り入れながら、グループ全体で直面するさまざまな課題の解決やこれからの日本郵政グループの変革を推進しています。
- 詳しくは本ページ下部の「参考~JP未来戦略ラボのこれまでの取り組み~」をご覧ください。
- リサイクル・リユースサービス
- 郵便局に株式会社ECOMMITの不要品回収ステーション「PASSTO」を設置し、衣類などを対象とした不要品回収を行い、当グループ物流網でECOMMITの拠点へ配送することで、リサイクル・リユースする取り組みを開始
- ズッキュン♡郵便局
- 新たな郵便局の魅力をお伝えすることによるブランド価値の向上、社員が自分らしさを発揮できる場の醸成などの効果を期待し、若い世代へのアプローチを目的とした" KAWAII" をぎゅっと詰め込んだポップアップストアを開催
※グループ社員から応募があった郵便局の将来像のアイデアを実現化した施策
- アルムナイネットワーク
- 日本郵政グループをよく知り、社外で新しい経験・知見を培ったアルムナイ(当グループの退職者)に再び当グループで活躍してもらうことなどを目的に、本社での勤務経験者を対象としたアルムナイネットワークを構築
※アルムナイの活用の観点では、2024年10月より既存の再採用制度が大幅に改定される「カムバック制度」が人事制度として運用開始予定
社員からの主な意見
- 日本郵政グループ各社のメンバーが集まってグループ横断社内公募やアルムナイネットワークの構築といった取り組みを実施した。グループ各社で風土や課題が異なる中で、グループ各社のメンバーと協働して、施策を企画検討・実施できて非常に良い経験になった。現在も当時のメンバーとの関係が続いており、自身の成長にもつながったと思う。
- 「ズッキュン♡郵便局」の企画・運営を行い、郵便局や支社社員の意見を取り入れて施策を実行していくことの重要性を感じた。本社・支社・郵便局社員の皆さんが協力してくれて実現できたと思う。また、若手社員が新しい施策に参画できることは、自社の明るい未来を見据えることができ、社内エンゲージメントの向上にも繋がるのではないか。

- JP未来戦略ラボでの勤務を経て、日本郵政グループの強みとして、全国にある郵便局ネットワークの強さを改めて感じた。当時、社員用ポータルサイトの改善などを検討していたが、その際に郵便局社員の方から話を聞きながら調整を進めていた。全国津々浦々に拠点がある分さまざまな意見があるということを感じる機会が多く、見えないアイデアもまだあるのではないかと思う。
- 施策の検討にあたり、日本郵政グループ各社のさまざまな社員と話すと、それぞれの部署で課題認識をもって働いていることや、社会課題解決に対して強い思いを持っている人が多いと感じた。昨今は企業でもサステナビリティの観点が強く求められており、そのような意識を持つ人材が多いということは企業としても強みであるだろう。

増田社長からのコメント
- 日本郵政グループ内はもちろんのこと、グループ外の方とどのように接点を作れるかも大切。首都圏の企業だけでなく、地域に根差しているような企業や団体などとコミュニケーションを図ることで広い視点を持ち、地域の皆さまに喜ばれるような施策の立案をするなど、自身の業務に活かしてほしい。
- 皆さんからのお話でも挙がったが、現場や多くの人の意見に耳を傾けることで本社だけでは思いつかなったアイデアも出てくる。例えば、「ズッキュン♡郵便局」も現場社員からの発案であるので、そういった声を聞いていくことが大切であるし、現場の社員にとっても企画段階から参加することでやりがいを持って取り組んでもらえるだろう。

参加者の感想
- 増田社長にJP未来戦略ラボ設置の想いや課題認識など率直に語っていただいて、とてもよく理解でき、共感もできました。実際に増田社長と意見交換をすることで、社員のモチベーション向上につながるだけでなく、経営層との距離が縮まりグループの一体感醸成にも寄与するのではないでしょうか。
- 増田社長が大事だとおっしゃった「日本郵政グループの外を知り、自分たちの業務に活かしていくこと」は、JP未来戦略ラボで勤務している際にも重要と感じたところですので、改めて意識して取り組んでいきます。

意見交換会を振り返って
(増田社長)
- JP未来戦略ラボは、これまでの郵便物流と金融事業2社という日本郵政グループの業務を拡大させるとともに、経営理念や中期経営計画の実現に向けて発足させた経緯があります。引き続き、JP未来戦略ラボには現在取り組んでいない分野の新規開発に加えて、日本郵政グループにおいて全体最適となるようなグループ横断的な施策も推進してもらえればと思います。
- 見直し後の中期経営計画である「JP ビジョン2025+(プラス)」でも、引き続き、リアルとデジタルの郵便局ネットワークをひとつの社会のインフラと考え、日本郵政グループ内外の企業や地域の皆さまとの連携によりサービスを提供する「共創プラットフォーム」を目指しています。JP未来戦略ラボ勤務経験のある皆さんにはその経験を活かしつつ、日本郵政グループ外の方々との交流も重ねることで視野を広げて活躍することを期待しています。
参考~JP未来戦略ラボのこれまでの取り組み~
JP未来戦略ラボでは、これまで主に以下の表のような取り組みを行っており、日本郵政グループを横断した目線でさまざまな新規事業や課題解決に取り組んでいます。
施策名 | 取組内容 | 実施時期 |
---|---|---|
JPショールーム ![]() |
郵便局内の空きスペースを活用し、Eコマース(ネット通販)などで販売されている商品を、お客さまに体験していただけるサービスとして開始 | 2022年2月~ |
精米所の開設 ![]() |
お客さまにとって郵便局店舗の価値向上を目指すとともに、来局機会の創出を促すサービスとして、郵便局に精米所を開設 | 2022年5月~ |
グループ間 インターンシップ |
社員のチャレンジ精神を活かす機会の創出によるモチベーションの向上や、興味のある他部門業務の理解を深め、今後のキャリア形成を促すために日本郵政グループ4社本社間のインターンシップを実施 | 2022年6月~ |
あとつぎ探しの支援サービス ![]() |
事業の第三者承継に関するお客さまのさまざまなご相談を承り、地域における企業・商店などの廃業を防ぐため、郵便局での相談窓口を近畿エリアで試行的に開設 | 2022年8月~ |
グループ横断 社内公募 |
日本郵政グループ4社本社間でグループ横断社内公募を実施し、自ら希望するグループ会社や部署へ異動する「社員自らの手挙げによる人事交流」を実現
※JP ビジョン2025+でも記載のとおり、2024年度からは、本社社員のみならず、フロントライン社員を中心としたグループ内社内公募を実施予定 |
2022年8月~ |
アルムナイネットワーク ![]() |
日本郵政グループをよく知り、社外で新しい経験・知見を培ったアルムナイ(当グループの退職者)に再び当グループで活躍してもらうことなどを目的に、本社での勤務経験者を対象としたアルムナイネットワークを構築 | 2022年9月~ |
オモカタチャレンジ | 日本郵政グループの未来につながる新規事業を社員自らが提案できるグループ横断の社内新規サービス提案制度「オモカタチャレンジ 想いを形に」を新設 | 試行:2022年9月~2023年7月 全国展開: 2023年12月~ |
NFTアートの販売 ![]() |
近年成長を続けるNFT(Non-Fungible Token)やメタバースを活用し、お客さまへ新たな体験価値を提供していくことを目的に、切手原画を題材にしたNFTアートの販売を開始(2023年度から日本郵便株式会社DX戦略部に移管) | 2022年10月~ |
リサイクル・リユースサービス ![]() |
郵便局に株式会社ECOMMITの不要品回収ステーション「PASSTO」を設置し、衣類などを対象とした不要品回収を行い、当グループ物流網でECOMMITの拠点へ配送することで、リサイクル・リユースする取り組みを開始 | 2023年4月~ |
ズッキュン♡郵便局 第1回 ![]() ![]() |
新たな郵便局の魅力をお伝えすることによるブランド価値の向上、社員が自分らしさを発揮できる場の醸成などの効果を期待し、若い世代へのアプローチを目的とした"KAWAII"をぎゅっと詰め込んだポップアップストアを開催 | 第1回:2023年8月 第2回:2024年3月 |
ゆりかご郵便局 ![]() |
子育て中のお客さまが、お子さまがいらっしゃる親御さん同士、気兼ねなくお子さまと一緒に交流しながら、育児に必要なお金に関する話を聞いたり、相談したりできる場を提供し、郵便局と一緒に考えるイベントを開催
※グループ社員から応募があった郵便局の将来像のアイデアを実現化した施策 |
2023年10月 |
JPセルフビズ ![]() |
日本郵政グループ全社員を対象にウォームビズを新設し、年間を通じてクールビズおよびウォームビズへの移行時期を個々人で判断できる制度(=JPセルフビズ)を新設 | 2024年4月~ |
今後も日本郵政グループ役員・社員と増田社長との意見交換会を定期的に行ってまいります。
開催模様については、随時発信していきますので、ご注目ください。