切手に映る歩み -1871年 郵便事業創業-


1871年 郵便事業創業
明治維新以降、日本では急速に近代化が進められ、封建時代の制度である関所や宿駅などを廃止しつつインフラが整備されて、明治2(1869)年には東京・横浜間に電信線が架設されました。
そうした中、前島密が建議して、明治4 (1871)年、従来の飛脚制度ではない欧米に倣った近代的な制度として郵便事業が創業されました。この郵便事業は料金を前納式とするもので、初めての郵便切手「竜切手」も発行されました。

- 切手名
- 竜切手
- 発行年月日
- 1871年4月20日


1872年 鉄道郵便開始
日本のインフラの整備が急速に進められる中、明治5(1872)年には日本初の鉄道が開業されます。陸蒸気(おかじょうき)と呼ばれたこの乗り物は、文明開化の象徴として受け入れられていきます。
この鉄道開業と時を同じくして鉄道による郵便物の輸送(鉄道郵便)も開始され、その後、自動車主体に転換するまで100年以上もの長きにわたり鉄道郵便は郵便輸送の主要な手段となりました。

- 切手名
- さようなら鉄道郵便記念
- 発行年月日
- 1987年3月26日


1875年 郵便貯金事業創業
日本の郵便貯金事業が創業されたのは、明治8(1875)年のことです。「日本近代郵便の父」として知られる前島密がイギリス滞在中に郵便貯金が国民の生活や国家の発展に大きな役割を果たしているのを見て、日本でも取り入れることとしました。
ちなみに、創業時は単に「貯金」と呼ばれていましたが、銀行のものとの混乱を避けるため、明治20(1887)年に「郵便貯金」に改称されました。

- 切手名
- 郵便貯金創業100年記念
- 発行年月日
- 1975年10月24日


1901年 赤い丸形ポスト誕生
日本で郵便事業が創業された明治4(1871)年に、日本で最初の郵便ポストも誕生しました。創業時の郵便ポストは、脚付の台に四角い箱をのせた木製のものでしたが、明治34(1901)年に火事に強い鉄製の赤い円柱形のポストが試験的に設置されました。これが赤い丸形ポストの始まりです。
現在では角形ポストが主流になっていますが、一部の観光名所などでは今でも赤い丸形ポストが設置されています。

- 切手名
- ふみの日
- 発行年月日
- 2019年7月23日


1916年 簡易保険事業創業
明治時代の終わりから大正時代にかけて、景気の悪化から失業者の増大が社会問題として浮上してきました。
そうした中、大正5(1916)年に簡易生命保険事業が創業されました。これは、当時の日本では社会保険制度が未発達であったため、小口の安い保険を普及させ、国民生活を安定させることを目的としたものでした。

- 切手名
- 簡易生命保険創業100周年
- 発行年月日
- 2016年9月30日


1928年 ラジオ体操開始
ラジオ体操は、昭和3(1928)年にかんぽ生命の起源である逓信省簡易保険局により制定され、「国民保健体操」の名称で国民の健康保持増進を目的として実施されたのが始まりです。
昭和21(1946)年から一時ラジオ放送は中止されましたが、昭和26(1951)年に「ラジオ体操第1」が、翌年に「ラジオ体操第2」が制定され、現在のラジオ体操が誕生しました。

- 切手名
- ラジオ体操50年記念
- 発行年月日
- 1978年8月1日


1948年 新年賀切手発行
年賀状の歴史は古く、すでに平安時代後期には藤原明衡(ふじわらのあきひら)によって年賀状の例文が書き残されています。
明治6(1873)年に郵便葉書が発行されると、それが賀詞の交換にも広く使われるようになりました。明治32(1899)年からは年内に差し出されたものを年始に配達する年賀郵便の取扱いも開始されました。
昭和10(1935)年には最初の年賀切手が発行されました。年賀郵便の取扱いは戦時中に停止されましたが、昭和23(1948)年に再開され、これに併せて年賀切手の発行も再開されました。

- 切手名
- 年賀切手
- 発行年月日
- 1948年12月13日


1949年 郵政省設置
明治18(1885)年に郵便や通信を所管する逓信省が設置されました。その後、組織改正があり、所管分野に変遷がありつつも、戦時中から戦後にかけての一時期を除き郵政事業を所管する省として存続しました。
そして、昭和24(1949)年、郵政事業(郵便、貯金、保険)を所管する郵政省が設置されました。なお、逓信省を分割して同時に通信・放送事業を所管する省として設置された電気通信省は、その後、昭和27(1952)年に現業部門は公社とされ、その監督行政は郵政省に承継されました。

- 切手名
- 郵政省・電気通信省設置記念
- 発行年月日
- 1949年6月1日


1950年 郵政記念日制定
郵政記念日は、逓信省時代の昭和9(1934)年に、一般会計から分離して通信事業(郵便や電話など)の特別会計が創設されたことに伴う記念事業の一環として、郵便事業の太陽暦での創業日の4月20日を「逓信記念日」として定めたことが始まりです。
昭和24(1949)年に逓信省が郵政省と電気通信省に分割されたことを受け、翌年(1950年)には「郵政記念日」に改称されました。

- 切手名
- 郵政記念日制定記念
- 発行年月日
- 1950年4月20日


1979年 ふみの日制定
「ふみの日」は、昭和54(1979)年に、郵政省が「ふ」「み」と語呂合わせされる毎月23日を「ふみの日」と定め、手紙に親しむ活動を全国的に展開したことが始まりです。
さらに、旧暦で7月を「文月(ふみづき)」ということに合わせ、同年7月23日には「ふみの日」にちなんだ特殊切手が発行されました。この取り組みは現在も続いており、毎年7月23日には特殊切手を発行しています。

- 切手名
- ふみの日
- 発行年月日
- 1979年7月23日


2003年 日本郵政公社発足
平成13(2001)年、中央省庁再編により、総務省の外局として発足した郵政事業庁が郵政事業(郵便、貯金、保険)を行うこととなりました。
その後、平成15(2003)年には日本郵政公社が発足し、郵政事業庁が行っていた郵政事業が承継されました。

- 切手名
- 日本郵政公社設立記念
- 発行年月日
- 2003年4月1日


2007年 日本郵政グループ発足
平成19(2007)年、日本郵政公社は、日本郵政株式会社と4つの事業会社に民営・分社化され、日本郵政グループが発足しました。平成24(2012)年には事業会社のうち2社が統合されて日本郵政株式会社、日本郵便株式会社、株式会社ゆうちょ銀行及び株式会社かんぽ生命保険の現在の4社体制となりました。
平成27(2015)年には日本郵政株式会社、株式会社ゆうちょ銀行及び株式会社かんぽ生命保険は東京証券取引所市場第一部に株式を上場しました。

- 切手名
- 民営会社発足記念
- 発行年月日
- 2007年10月1日


