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2019年6月24日 月曜日 日本郵政株式会社 社長会見の内容

社長

本日は、私から3件お話をさせていただき、その後皆さまからご質問を受けてまいりたいと思いますが、その前に私どもより発表したものではございませんが、6月14日のゆうちょ銀行にかかわる報道および、本日のかんぽ生命にかかわる報道につきまして、一言申し上げます。
 ゆうちょ銀行につきましては、高齢者への投資信託販売に関する社内ルール違反について報道されております。これにつきましては、ゆうちょ銀行の株主総会において、池田社長から冒頭申し上げましたとおり、本来守るべきルールが順守されていなかった点について厳粛に受けとめ、深く反省しております。今回の事案を教訓に、改めてお客さま本位の販売体制を構築してまいりたいと考えております。
 かんぽ生命につきましては、募集品質にかかわる報道によりまして、ご心配をおかけしております。かんぽ生命といたしましては、お客さまからの信頼なくして会社の成長はないとの認識の下、これまでも募集品質の向上を経営戦略上の最重要事項と位置付け、お客さま本位の営業活動のレベルアップに関する各種取り組みを実施しております。
 いずれの案件につきましても、会見終了後、両社の担当役員から皆さまに事実関係等についてご説明し、ご質問をお受けすることといたします。

ご報告の1件目、先週行われました定時株主総会についてです。
 6月17日から3日間連続で、かんぽ生命、ゆうちょ銀行、日本郵政の順に定時株主総会を開催いたしました。株主さまからは、当社グループを応援する声をいただく一方、低迷する株価や配当、成長戦略やデジタル化、IT化等、ご質問を広く、多数頂戴したところです。これらにつきましては、各社社長より各社の方針をできる限り丁寧にご回答させていただいた次第です。また、郵便局窓口での接遇対応や人材教育に関するご質問も多数お受けいたしました。これら貴重なご意見、ご質問等を謙虚に受けとめ、お客さまの利便性向上、株主の皆さまへの利益還元に十分配慮しつつ、私どもの企業価値向上に努めてまいる旨、私からも申し上げた次第です。

2件目、置き配の普及拡大に向けたキャンペーン等の実施についてです。再配達の削減は、CO2排出の抑制、労働力不足への対応などの観点から喫緊の課題です。削減の対応策の一つとして、今回は、利用者があらかじめ玄関先などの指定する場所に非対面で配達する、いわゆる置き配について、その便利さを広く認識していただくため、また、ゆうパックが受け取りやすいサービスであることを改めてご認識いただくため、全国のモニター10万世帯を対象に「OKIPPA」を無償で提供し、体験いただく、置き配体験モニターキャンペーンを展開します。
 ご存知のように、「OKIPPA」は市販品で、ドアノブに固定された袋状の宅配ボックスです。この会見の後、実物の使い方を皆さまに見ていただこうと思っています。
 日本郵便が、2018年12月に東京都杉並区1,000世帯に配布し、1カ月間、実証実験を行い、再配達率が約61%も減少した実績を有します。置き配時にネックになると言われている盗難や、いたずらについても、実証実験時はもとより、現在までに販売した1万数千セットについても報告は1件もありませんでした。本日15時から、日本郵便のホームページで募集を開始しています。応募受付期間は、本日から8月26日までとなります。期間中毎週1回抽選を行い、当選者には順次発送する予定です。多くの方に置き配の便利さを是非ともご体験いただき、再配達が大幅に削減できることを期待しています。

3件目、「かもめ~る」の販売についてです。令和元年、夏のお便り郵便はがき「かもめ~る」を5月30日から販売しています。今年は、絵入りはがき2種類、無地、インクジェット紙の計4種類と、注文販売のオリジナルかもめ~るはがき1種類を発行しています。令和元年と刻印されている新しい時代の記念になるはがきは、現在のところ、これだけになります。今年は、くじにも趣向を凝らしました。1等・1万円、2等・2,000円の現金が当たるほか、小型切手シートについても、かもめ~る専用デザインの切手を発行することとしています。
 私から申し上げることは以上です。