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注目選手インタビュー Vol.8 (小林 大祐選手)

注目選手インタビュー
Vol.8 (小林 大祐選手)

東京2020に向けて日本郵便が注目する選手をご紹介します。
8人目は、東京2020オリンピックから新種目として採用された3x3バスケットボールの国内ランキング2位、日本代表候補選手として活躍を続ける小林大祐選手です。

小林 大祐(こばやし だいすけ) 3x3バスケットボール(男子)

小林 大祐(こばやし だいすけ)
生年月日 1987年6月24日
出身 福岡県
所属 茨城ロボッツ/UTSUNOMIYA BREX.EXE
ポジション G(ガード)
身長/体重 189㎝/88kg
経歴 小学校・中学校とバスケットボールの全国大会に出場、福大大濠高校3年生時にインターハイで準優勝、慶応義塾大学在学中にインカレ優勝という実績を引っさげ、2010年に日立サンロッカーズに加入。その年のルーキー・オブ・ザ・イヤーに選ばれる。5人制のバスケットボール選手として活躍を続けながら、2019年2月行われた3x3バスケットボール日本代表候補選手として強化合宿のメンバーに初選出され、2019年5月に日本代表としてアジア大会に出場。以降、5人制と両立しながら、3x3バスケットボール日本代表候補選手として東京2020オリンピックへの出場を目指す。

Q:小林選手は現在も5人制のバスケットボール選手として活躍されていますが、3x3バスケットボールはどのようなきっかけで始められたのでしょうか?

A:突然、2019年2月に3x3バスケットボール日本代表の候補選手に選ばれ3日間の強化合宿に参加しました。合宿には30名ほどの選手が参加していたのですが、その中で3人組のチームを作って、合宿期間中、毎日トーナメント形式の試合を行ったところ、全ての試合で優勝することができました。その時はルールも分からなかったのですが、合宿での結果を受けて、「3x3に向いている」のかなと思いましたし、とにかく楽しかったんです。

Q:ご自身のどのようなところが「3x3バスケットボールに向いている」と思われますか?

A:元々5人制で自分の役割は「点取り屋」なので、2Pシュート(3x3バスケットボールはアーク外から打つシュートは2P)の重要性も理解していますし、自分自身がプレー中に頭で考えて試合運びをするタイプなので、世界と戦う上で、理論的にプレーできるというところが向いていると思います。3x3は5人制のようにだれかがミスをしてもカバーをできるものではなく、監督もいないため、試合にでている4人(コート上は3人、メンバーは4人登録ができ、試合中に随時交代ができる)で判断をしなくてはいけないので、瞬時に考える推察力と、すぐに行動に移せる実行力があるところも自分には合っているなと思いました。

Q:まだ3x3バスケットボール歴は1年半ほどですが、今までで一番印象に残っている試合はありますか?

A:去年は自分の所属するチームのメンバーで世界大会を転戦したのですが、毎回対戦相手を決めるクジ運が悪く、セルビアやリトアニアの強豪チームに頻繁に当たりベスト8で敗退していました。特にリトアニアのチームには4回中4回負けていましたが、2019年シーズン最終戦でもベスト8で当たり、そこでようやく5度目の正直で勝つことができて、ワールドツアーというランクの試合では日本のチームで初めてベスト4になることができたので、その試合が一番印象に残っていますし嬉しかったです。

Q:5度目の対戦でようやく勝利できたのですね。勝つためにはチームでどのようなことをされたのでしょうか?

A:とにかく相手チームの分析をめちゃくちゃしました。1対1で相手を守るという競技のセオリーを壊し、相手に点数をいれさせないということを徹底したところ、理想通りの展開で試合を進めることができました。
僕のチームでは、本来はシュートにいけるタイミングで、追加で2回パスを出す「ツーモアパス」という戦術を徹底しています。海外のチームに比べて、リバウンドの回数は圧倒的に少ないのですが、パスをとにかく回すことで相手の隙をついてレイアップシュートを決めるなど、1点を取ることはとても多いです。体格的に勝る相手に、「平面的なプレーをする」ことは、日本代表でも活かせる戦術だと思います。

Q:日本代表というお話が出ましたが、小林選手から見て3x3バスケットボール日本代表男子チームはどのようなチームでしょうか?

A:今の日本代表男子チームは「吸収力」がチームの強みだと感じます。監督やコーチに言われたことを素直に受け取って実行することができますし、それができているということはチームワークとしてもまとまりやすいと思います。
また日本人は海外のチームに比べて小柄なので、2Pシュートが上手い選手というのは、競技の特性上とても有利になりますね。2Pシュートを打って入らない時はボールがゴールに当たって跳ねるので、リバウンドを取りに行くときに海外の選手との体格差をどう攻略するかが重要なポイントです。そこで、自分のチームで実践している「平面的なプレーをする」戦術や経験が活きてくると考えています。

Q:東京2020オリンピックでは日本はどのような戦い方になりますでしょうか?

A:出場する8チームが総当たりで対戦し、勝敗数で順位を決めます。その中で6位以内に入ることで決勝トーナメントに進むことができるため、まずはこの6位以内に入ることを目指します。決勝トーナメントでは、1位・2位はシードとして1回戦が免除されいきなり準決勝へ、3位vs6位、4位vs5位がそれぞれ1回戦で対戦し、勝利したチームが準決勝に進出します。そして準決勝まで進むことができれば、4分の3チームはメダルを取ることができるので、このベスト4に確実に進むことが目標です。そこから先の準決勝・決勝は、2Pシュートがめちゃくちゃ入ってしまえば世界ランキングが下位のチームでも勝ててしまいますし、正直もう運だと思います(笑)

Q:東京2020オリンピックまで1年を切りましたが、今どのような心境でしょうか?

A:僕は去年から3x3を始めましたが、ずっと前から競技をしている選手もいるという中で、日本代表として東京2020オリンピックの舞台に立つということは、日本の3x3選手たちの想いを背負うことになります。なので、普段から5人制だけでなく色々な選手と練習をして、技術を磨いたりすることで、代表として選ばれていくべきだと思いますし、責任を感じています。
また、日本代表候補選手に選ばれていることで、他の競技の日本代表候補選手と話す機会が増え、どのような練習をしているかなど情報交換をしたり、不安な気持ちを共有して励ましあったりすることで、お互いの気持ちを高めあうことができています。
バスケットボールは日本でもメジャー競技なので環境に恵まれていますが、マイナー競技の選手は、コロナ禍の状況の中で十分な練習環境もなく、すごく苦労されているという話を聞いて、そういう選手でも東京2020オリンピックを目指して頑張っているのだから、自分ももっと頑張らなければいけないと強く思います。

Q:他の競技の選手から刺激を受けているということですが、ご自身の競技以外で、東京2020大会で楽しみにしている競技はありますか?

A:リオ2016オリンピックでは、陸上競技の男子4×100mリレーの日本の銀メダルが強く印象に残っています。スーパースターのいるジャマイカやアメリカに個の力は勝てなくても、バトンの技術で繋いで勝利する、『4人で戦っている』というのが3x3も1チーム4人で戦うところと一緒なので、東京2020オリンピックでも活躍を期待しています。

Q:最後にファンの皆さんへメッセージをお願いします。

A:僕は東京2020オリンピックがあるものだと信じて練習に励んでいます。色々な国や競技のアスリートが一同に会して行われるイベントは他にはないですし、せっかく日本で開催するという与えられたチャンスを活かして盛り上げていきたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いいたします!